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2004.10.13 (Wednesday)
東京ダービー<4−3(延長Vゴール)>
(2004/ヤマザキナビスコカップ準決勝・味の素スタジアム・Home・15885人)

9日の予定が、台風22号の影響で、この日まで延期。
(9日に開催しなかったのは、台風が本当に凄かったから、賢明な判断だったと思う)
もう一つの準決勝、名古屋×浦和も延期となったが、11日に行われた。
既に行われた名古屋×浦和は、1−4で浦和が圧勝して、3年連続決勝進出。
一昨年は準優勝だが、昨年は優勝して、Jリーグにおける、初タイトルを獲得している。

こちらは会場の関係で、ミッドウィークになってしまった訳だが、こればかりは仕方がない。
(予定表には、11日に何も入っていないが、恐らく前日のイベントの片付け日だろう)
天「才」には、間違って勝つ事があるだろうが、天「災」には勝つ事ができない。
と、延期したにも関わらず、この日も雨天となったが、開場前には雨は止んでいた。

この日のメンバー。
土肥と加地が、この日の日本時間の夜に行われた、ドイツW杯アジア一次予選の、
日本代表メンバーに選出されていたので、GKは塩田。
塩田はナビスコ杯で、全て先発出場をしている。リーグ戦では土肥の壁に阻まれているが、
彼にとっても経験を積めている訳だし、チームにとってもGK陣の競争が生まれて、
層が厚くなっていくわけだから、これは大きなプラス材料。控えにはタイシが入った。
加地の所には藤山。ケリーが足の不安から復帰して、3の中央のポジションへ。
更に戸田が負傷してしまったため、ナオが久しぶりの先発。3の右へ入った。
ベンチには、怪我明けのノリオが加わった。

Starting LineupSystem=4-2-3-1
GK 塩田仁史
DF 藤山竜仁、ジャーン、茂庭照幸、金沢浄
MF 三浦文丈、今野泰幸
MF 石川直宏、ケリー、馬場憂太
FW ルーカス
FW      ルーカス
MF   馬場  ケリー  石川
MF     今野  三浦
DF  金沢 茂庭 ジャーン 藤山
GK       塩田
Substitutes
GK遠藤大志、DF前田和也、MF宮沢正史、MF鈴木規郎、FW阿部吉朗

試合前に、ゴール裏に大量の青と赤の旗が配布。手作りの旗だったが「らしい」と思う。
その旗を皆で手分けして配布していく、というのも「らしい」(自分も手伝った)。
青と赤の旗を、ランダムにするのは、意図だったそうだが、端から見るとどうだったんだろう?
(旗を掲げている側な故に、分からない)

「ベルディだけには 負けられない オレ達の力 見せてやろうぜ!」
東京ダービーでは恒例になった、こちらの気持ちがストレートに表わしているチャント。
この日も一番長く、かつ何度も歌われた。そう、ダービーは負けられない。
ベルデー側も、何だかこちらを挑発するような横断幕を出していたが、
「アマラオ」の文字が見えた。そちらさんにアマラオの名を使う権利など、微塵もない。
他は字が汚いし、小さいから読めなかった。まあ、そんなのは読めなくていいや(笑)。
どうであれ、こちらが歌うエンターテイナー(現曲名)は、今後も歌われていくだろう。
「オオ オオーオ オーオ オー オオオ ベルディか〜わさ〜き〜!
って、いつも思うが、そちらさんの「失った宝物」って何?
随分と長く出しているようだけど、あまり長期間出してると、説得力がなくなるもんです。


先制点が思ったよりあっけないというか、早い時間帯で決まった。
コーナーキックから、ユウタ(キッカー)→ルーコン(頭)→"カピトン"ジャーン(頭)。
にしても、このところセットプレーから得点できるわなぁ。まず1−0。

とにかくこの日は激しい。プレッシングも前から行き、高い位置でボールを奪い取る。
右サイドでナオが躍動、真ん中のケリーもリズムが良いし、ユウタも左で奮闘。
フミタケと今野のセンターMFが、黒子として献身的に動き回る。中盤の5人がとにかく行く。

その右で躍動していたナオが、右サイドでボールを持つと、ガンガン勝負を仕掛ける。
2点目はカウンターからのロングドリブリングが生んだ。
バイタルエリア付近まで来ると、サイドに出ると見せかけて、中へグイッと切り返して、
相手方選手がズッコケる。いやぁ、ナオらしい動き。選択肢はいくつかあったが、
ルーコンへのパスを選択。それをルーコンがダイレクトで合わせて、これで2−0。

と、あちらさんにアクシデント発生。林が早々と警告を2枚もらって退場となった。
この日の主審は柏原氏だったが、やはり…。こちらの選手が退場という訳ではないが、
もうちょっと基準を、ハッキリさせるべきなんじゃないかなぁ。
ダービーは試合が激しくなるのは、どこでも一緒。カードで試合をコントロールしようとすると、
とめどなくなってしまう。(結局この日は警告9枚、退場1枚で10枚のカード)

危ないシーンがありつつも、こちらも必ずやり返し、相手方にリズムを渡さない。
ユウタのキーパーの位置取りを考えた、ループ気味のミドルシュートは惜しかった。
で、前半の3点目は、またもナオ。今度はサイド突破からのクロス。
これをまたもルーコンが、今度はヘッダーでゴールに押し込んだ。これで3−0。
ベルデーを圧倒して前半を終了した。

ハーフタイム中。コンコースに出て、タバコを吸いながら知人と談笑。
自分も同じだが、決勝戦のチケットの話をしている人の多いこと多いこと…。
そこで冷静に我に返った。確かに後半も前半と同じようにできれば、楽勝であろうが、
2点差は危険な得点差と言われ、3点はセーフティーと、よく言われる。確かにここまで3点差。
でも、過日の磐田×鹿島のように、前半3点差ながら、終わってみれば引き分けという事もある。
だから、4点目を奪って4点差にして、あちらさんをヘコませなければ…と、思っていた。

が、後半。あちらさんもさすがに諦めていなかった。
前半のリードから、多少、安堵感が彷徨うような試合の入り方をしてしまい、
捨て身に近い状態で攻め込んでくる、あちらさんを、まともに受けてしまうような形になり、
後半3分も経たないうちに失点した。こちらもチャンスはあるが、それを決められない。
11人×10人だが、流れは完全にあちら側にあった。

途中、珍しくペナルティエリア内でGKへのバックパスを、あちらさんが取られて、間接フリーキック。
その時の柏原氏は凄かった。執拗に抗議するあちらさんの選手に「俺様に文句を言うか、貴様〜ッ!」
と言わんばかりに(苦笑)、立て続けにイエローカードを突き付けた。
同じチームの選手に、しかも立て続けの警告ってのも凄い。スペクタクルな(笑)光景だった。

フミタケを宮沢、疲れが見えたナオをヨシロウに交代しても、流れは相変わらず。
とうとう立て続けに2失点を喫して、3−3の同点になってしまった。
後半になってから、長いボールを使うようになったあちらさんに、バックラインが下がってしまい、
前線と後ろの間が、間延びしてしまい、セカンドボールも拾えない状況に陥っていた。
それと前半、激しく行ったツケだろう。足が止まるシーンが時間が経過するに連れて増えていった。
まあ主審のおかげ(笑)で、色々と間にあったので、追加タイムは5分。
決定機はあちらさんにあったが、クロスバーという「動かない守護神」に助けられて、
3−3で90分を終了。前半と後半のコントラストが、非常に激しい内容だった。
後半のあちらさんの勢いは、正直、引っくり返されたっておかしかなかった。
一瞬、昨年のイングランドF.A.杯の、スパーズ×マンチェスターシティー戦を思い出した。
ホームのスパーズが、前半で3−0とリードして、シティゼンスは、退場者を出して10人に。
しかし、3−1、3−2、3−3と徐々に迫り、追い付いて、最後は3−4に引っくり返した試合を…。

何で3点差を追い付かれるんだよ、と思いつつ、短い時間にタバコを吸いにコンコースへ。
知人と話す。ただ、思ったより冷静になるのが早かったが、知人に変な事を口走った。
「3点差を追い付かれましたけど、4点目は先に3点を奪ってる方が取りますよ」
別に何の根拠があって言った訳じゃないが、自分も数だけは現場やTVで見ている。
過去に見た試合の中で、そんなような試合展開が、恐らく1つじゃなくて、複数あったんだと思う。
ビックリしたのは、それがあっけなく、現実になった事。

「ベルディだけには 負けられない オレ達の力 見せてやろうぜ!」のチャントが響く中、
宮沢がコーナーキックを蹴る。精度の高いボールが、ファーサイドへ。そこまでは覚えていた。
で、気が付いたらボールがネットに突き刺さっていた。東京ゴール裏に向かって選手たちが突進。
こちらはもう、誰かし構わず抱き付いて(笑)、メッチャクチャになっていた。
初のカップ戦ファイナルという、わが東京からすれば、未知の世界に足を踏み込める事もあったが、
やはりベルデーに勝った、という事が、一番に嬉しかった。

自分の誕生日と被った、2001年のダービーは1−0で負け、昨年は1分け1敗で、勝てなかった。
ダービーマッチで負けると、本当に悔しくて仕方がない。引き分けだとしても、悔しくて仕方がない。
ダービーマッチがある所の人でなければ、喜怒哀楽は分からない。それが今年は3度も喜びを味わえた。
自分は競馬ファンでもあるが、一番好きなレースは当然ダービー。
ダービーという言葉の響きに、完全に頭を冒されている、もはやバカでしかないのだが(笑)、
だからこそ、ダービーマッチの勝利は、本当に至福の時なのである。

これって演出かよ?と思うような試合展開だったが、ダービーマッチのジンクスは生きていた。
東京ダービーが始まった2001年以降、どちらが勝っても1点差というのは、崩れなかった。

出場選手名短評
GK 塩田 全体的に不安定で、ハイボールの処理が特に安定しなかった。
この日の経験を、今後の糧にして欲しい。
DF 藤山 前半はナオとのバランスを、うまく取っていて良かったが、
後半はボールウォッチャーになったり、足を止める場面が多かった。
DF ジャーン 1得点したが、守備の面では失点に絡み、あまり良くなかった。
DF 茂庭 前半の決定機を掻き出したシーンや、カバーリングは悪くなかったが、
後半は集中を欠く場面があった。
DF 金沢 後半になってからは、守備に追われた。全体には中途半端。
MF 三浦 守備面では貢献してくれているが、不必要な所でボールを失っていた。
↑MF 宮沢 展開するパスはそれほど見られなかったが、守備は悪くなかった。
コーナーキックから、ルーカスの値千金弾をアシスト。
MF 今野 守備面はとても良いが、もっと攻撃に絡めるはず。
もっとリスクチャレンジしていい。
MF 石川 ナオらしいテンポが良く、スピードに乗ったドリブリングが見られた。
後半はバテたが、前半は積極的に勝負を仕掛けて、2アシストを記録。
かなり良い感じになってきたが、もっと良くなる。
↑MF 阿部 入ってからしばらくはボールに絡んだが、その後は消える時間帯があった。
MF ケリー シンプルに捌ける時は捌いて、キープする時はキープして、マークを引き付け、
攻撃のリズムを生み出していた。本来の動きに近かった。
MF 馬場 全体には積極的だったが、プレーが雑になる場面があった。
決定機を2度ほど外したのが、もったいなかった。
MF 鈴木 久しぶりの出場で、実戦勘が戻っていない印象だった。
FW ルーカス 前線から激しくフォアチェックに行き、守備面での貢献も高かったし、
攻撃面では決勝弾を含むハットトリック。文句のつけようなし。
警告・退場(カッコ内は、通算警告累積数/退場数)
三浦(1/0)、藤山(1/0)、ジャーン(1/0)、ケリー(1/0)

試合後の選手たちの挨拶。にしても、ルーコンのインタビューが長すぎ。
その間に挨拶に来ている他の選手達に、こちらは拍手、歓声、チャントや選手コール等で応えている。
だから、インタビューだって聞いていられないし、歓声などで何を言っているかも分からない。
仕事だからそりゃ仕方がないんだろうけど、場の空気を読んで欲しいもの。
挨拶が終わってからでも、インタビューはできるでしょ?もうちょっと考えて欲しい。
インタビューの時は黙ってろ、というのだったら、それは逆に勘違いってものだろう。

今年はベルデーを3タテし、ナビスコ杯初の決勝進出となった。
わが東京としては、未知のゾーンへ足を踏み入れる。11月3日が、今から楽しみである。
ただ、その前に、リーグ戦で磐田、マリノス、広島と戦う。
リーグ戦に関しては、8位と振るっていない。初タイトルも、当然大切だが、リーグ戦も大事。
ナビスコ決勝で勝つためには、この3試合の結果や内容が、繋がると思っている。
この3試合も、ガンガンに燃えて(アニマル浜口さんじゃないけど)いただきたい。
やっている側も、見ている側も、燃焼し切るのは、2004年のシーズンが全て終わってから。